内垣美恵の濃い日記

たまには日記もいいでしょう

アニメ、終物語 下 を見て

私は原作がノベライズの物語シリーズのアニメを続けて見ています。
しかし、アニメ化の前に原作を読んでいたのですが、最近、山奥に住むようになり、図書館や本屋が遠くて続けて読んでいた物語シリーズの原作を読めていません。
ネットで購入するというのも方法の一つですが、私は本を自宅の本棚にとどめておくことが実は苦手なので、購入はほとんどしません。
学生時代、本が好きで購入するのですが、どんどん自宅にたまりにたまり、2度と読まないような本もずっと取ってあったので、本は増えるばかりでした。
居住空間は狭まり、本棚は増やすとなると、だんだん窮屈になるものです。
意を決して古本屋に持って行ったり、図書館に寄付したりしてやっと片付いたのです。
増やしたくない一心で図書館で借りるか、大手販売店で数日かけて通い、立ち読みするかして新作を読み続けていました。
都心で暮らしていたからこそできた本の読み方だったと思います。
田舎に引っ込み、不便さから活字離れをするように変わったのですが、ずっと読んでいたシリーズは続きが気になるものでして、最近はアプリで最新アニメシリーズを見ることを覚えました。
物語シリーズのアニメでの最新シリーズは「終物語 下」なのですが、ストーリーは主人公の阿良々木暦が高校最後の思い出となる怪異と向き合うという内容でした。
10代の頃、誰もが持つ、自分の中だけにある正義感、それに対する現実の矛盾、それらをうまく折り合いをつけて昇華できるようになって大人になるものです。
10代の頃の、ほんの一面に過ぎないのですが、真面目で固定概念が強いのに、全部を丸く収めたい主人公が知らないうちに自分で作り出した怪異を退治するのかという葛藤が描かれていました。
きっと、この怪異を切り捨てることができれば、主人公は大人になるという、ラストではないかと思ったのですが、「終物語 下」では、切り捨てられずに助けてしまうという行為と、せっかく治った不死身の特異体質も、元に戻してしまうというオチに少しガッカリしました。
物語シリーズは売れているし、幸い主人公は大学に受かってあと四年は学生なので、製作側は続けたい方向性でこのオチにしたのだろうな、とは思ったのですが、ここは区切りをつけて欲しかったです。
大学生には大学生が向き合う自分自身と現実があるから。
大学生になった主人公がどうなったか、私も自分のルールを破って、原作を購入して続きを読むべきだろうか。
なんとも、自分を変えるのは結構大変なことですね。